技術情報- TECHNICAL
ジーマックスのペルチェ素子の特徴
ペルチェモジュール(素子)の故障原因には、大きく4つのタイプが存在します。
- 1.熱サイクル疲労
- 2.腐食
- 3.マイグレーション
- 4.素子の結晶不良
それらの対策として当社は、。
- ■GL構造
- ■耐湿シール
- ■クオリティチェック(QC)の徹底
をもって長寿命を実現。また、当社信頼性試験規格に合格したものだけを製品化しております。。
GL構造による「熱サイクル疲労」対策
一般的なペルチェモジュール(素子)では、吸熱側セラミックと銅電極間、銅電極と熱電素子間、銅電極と放熱側セラミック間をすべて半田(すずと鉛の合金)接着しています。しかし、当社ペルチェモジュール(素子)は吸熱側セラミックと銅電極間を半田ではなく弾力性のある樹脂系接着剤を使用しています。それにより熱応力を緩和し、大幅な長寿命化を実現しました。このような構造を当社ではGL(Glue=接着剤)構造と呼んでいます。
耐湿シールによる「腐食」「断線」「ショート」対策
当社の開発した、冷却素子は各種温度切り替え試験及び、オンオフ試験などを好成績でクリアしております。様々な環境で安心して使っていただける高信頼性の高い商品です。
クオリティチェック(QC)の徹底による「素子の結晶不良」対策
当社は他社の製品を輸入して販売するのではなく、当社で生産した素子を売る「メーカー」です。厳しい品質管理の下、ペルチェモジュール(素子)を丁寧に作り上げています。メーカーであるからこそ豊富な知識と技術で、お客様の要望もすぐに製品に反映できます。
【信頼性試験規格】
試験種類 | 試験名 | 試験条件 | 判定基準 |
---|---|---|---|
寿命試験 | 連続動作試験 | 1,000時間 | ・内部抵抗値±10%以内 ・外観 ・その他 |
ON – OFF動作試験 | 5.000サイクル | ||
極性反転試験 | 15,000サイクル | ||
環境試験 | 高温放置試験 | 90℃ 1,000時間 | |
低温放置試験 | -40℃ 1,000時間 | ||
熱衝撃試験 | 0℃~100℃ 10サイクル | ||
温湿度サイクル試験 | 10サイクル | ||
衝撃試験 | 25cm自然落下 3方向各1回 | ||
振動試験 | 100~2,000Hz 3方向各4サイクル | ||
リード引張り試験 | 引き出し方向10秒間・10N,20N,40N |
中国メーカー製ペルチェモジュール(素子)について
中国メーカーのペルチェモジュール(素子)の品質についてよく質問を頂きます。当社で試験をおこなったところ、中国メーカーにおける高品質のものにおいても現段階(平成18年)では性能・品質面において採用する基準には至っていないと考えております。
私たちの技術をご活用ください
私たちが創り上げた下の技術をさまざまな分野で活用ください。- 1.300W熱電発電技術・・・100℃までの温水を利用した熱電発電技術
- 2.500W熱電発電技術・・・250℃までのオイルを利用した熱電発電技術
- 3. 高効率ペルチェ熱交換装置・・・ペルチェ素子を利用した熱交換装置の熱交換効率の向上技術
以下のような方を対象としております。
- ●現在、ジーマックスと部品や製品の取引をしておられる方
- ●これからジーマックスと技術提携及び取引を開始したいと考えておられる方
- ※個人もしくは法人を問いません。
下の考え方を元に広く技術提案を考えております。
- ●公正かつ公平な取引・・・技術提携・取引の機会を平等に開放し、新規具術提携・取引先を広く求めます。
- ●パートナーと共存、共栄・・・サプライヤー様と取引を通じて相互に利益を確保し、共に平等のパートナーとして発展できる関係が大切であると考えています。
- ●社会規範の遵守・・・技術提携・取引活動において関連する法規を遵守し、また、取引を通じて知り得た機密情報については一切外部に開示しないものとします。